F1

【2023年】ハンガリーGP総括!見どころ5選を振り返る

こんにちは。ひでまるこです。

レッドブルが前人未到の12連勝を達成するのか?

その歴史的瞬間に期待の大きかったハンガリーGPは、

壁のないモナコと言われる通り、抜きにくいサーキットであることと、

新たなタイヤ供給方式(ATA)が試されたこともあり、予選から注目が集まりました。

そんな第12戦ハンガリーGPについて、

開催前に投稿した見どころ5選とあわせながら

振り返ってみたいと思います。

ハンガリーGP予選と決勝の順位

ハンガリーGPの予選と決勝の順位をまとめました。

2023年 ハンガリーGP予選リザルト

天候は晴れ!抜きにくいハンガロリンクでは、

予選のポジションがとても重要です。

そして、コースが短いことからトラフィックパラダイスに巻き込まれずに

アタックすることも重要になります。

さらに、ATAと呼ばれる代替タイヤ配分方式が試験的に導入され、

Q1:ハード、Q2:ミディアム、Q3:ソフトの

タイヤ使用が義務付けられます。

そんな中で、トップタイムをマークしたのは、

メルセデスのハミルトン選手!

今季初のポールポジションを獲得し、2021年のサウジアラビアGP以来、2年ぶりのポール獲得となりました。

レッドブルのフェスルタッペン選手は、2番手を獲得。

5戦連続のポールポジション獲得は、ここでストップとなりました。

3番手には、前戦のイギリスGPでもフロンローの2番手を獲得していたマクラーレンのノリス選手が入り、4番手にもチームメイトのピアストリ選手が続いており、マクラーレンのマシン戦闘力アップは確実なものとなりました。

5番手には、Q1でトップタイムをマークしたアルファロメオの周選手が入り、7番手にもチームメイトのボッタス選手が続き、アルファロメオも予選でいいパフォーマンスを見せていました。

6番手は、フェラーリのルクレール選手。8番手は、アストンマーティンのアロンソ選手。

9番手には、久々にQ3へ進出したレッドブルのペレス選手。

10番手は、ハースのヒュルケンベルグ選手でした。

角田選手は、17位でQ1敗退といった結果でした。

2023年 ハンガリーGP決勝リザルト

天気 晴れ
気温 28℃
路面温度 49℃

ハンガリーGP決勝の天気は、予選と同様に晴れ、

路面温度も50℃近くまで上がるコンディションの中でスタートとなりました。

レッドブルにとっては大きな記録もかかっていた今回のレースで、

やってくれたのは、またしてもフェスルタッペン選手!

見事後続に33.731秒差をつけての圧倒的な優勝!!

今シーズン9勝目を飾り、7連勝を達成しました。

2位には、前戦のイギリスGPに続き、マクラーレンのノリス選手が表彰台を獲得。

タイヤに厳しいとされていたマクラーレンでしたが、

ここでも速さを証明し、その実力が本物であることを見せつけました。

3位には、久々の表彰台となったレッドブルのペレス選手が復活の兆しを見せる表彰台を獲得。

予選9番手から抜きにくいと言われるハンガロリンクで怒涛の追い上げを見せてくれました。

4位は、メルセデスのハミルトン選手。予選がトップだっただけに悔しい結果となりました。

5位は、マクラーレンの好調を示すかのようにマクラーレンのピアストリ選手が入賞。

6位は、予選18番手と大きく手遅れたメルセデスのラッセル選手が、ここまで追い上げて入賞しました。

7位は、フェラーリのルクレール選手。1回目のピットストップでのロスがひびきました。

8位も同じくフェラーリのサインツ選手が入り、ポイントは獲得するものの表彰台までが遠いフェラーリです。

9位はアストンマーティンのアロンソ選手が入り、10位にもチームメイトのストロール選手が入賞。ここにきてアストンマーティンもシーズン序盤のパフォーマンスが示せずにいます。

角田選手は、予選17番手からの15位でフィニッシュ。ピットストップでのロスもあり、前戦に続いて厳しいレース結果となりました。

スタート直後にアルピーヌのオコン選手とガスリー選手は、追突された影響でリタイヤとなってしまいました。ここのところアルピーヌも流れがよくありません。

ドライバー・オブ・ザ・デイ

ハンガリーGPのドライバー・オブ・ザ・デイは、この人!

久々にレッドブルのペレス選手が獲得しました。

予選9番手から素晴らしいオーバーテイクで3位表彰台を獲得しました。

ポイントランキング

第12戦ハンガリーGP終了時点のポイントランキングです。

2023年 第12戦終了時のドライバーズランキング

7連勝となったフェルスタッペン選手は、ついに2位のペレス選手との差を100ポイント以上に広げることとなりました。この勢いは、誰も止められません。

3位のアロンソ選手と4位ハミルトン選手との差が縮まり、流れ的にはハミルトン選手に分がありそうです。

2戦連続の表彰台を獲得したマクラーレンのノリス選手が8位へさらに浮上しています。

2023年 第12戦終了時のコンストラクターズランキング

コンストラクターズランキングでは、引き続きレッドブルの独走状態となっており、2位に229ポイントも大差をつけています。

その他の順位に変動はありません。

ハンガリーGP決勝を5つのポイントで振り返る

ハンガリーGP決勝のレースを5つのポイントで振り返ってみたいと思います。

① 好スタートで1コーナーを制したマックス選手

今回のハンガリーGPで最大の見どころは、

スタート直後の1コーナーにありました。

予選2番手だったフェルスタッペン選手が好スタートを決め、

1コーナーのインに飛び込むと、そのままトップに立ち、

後続を引き離して、いつもの勝利パターン。

前戦のイギリスGPをはじめ、ここ数戦は、スタートがよくなかっただけに、

不安要素としてありましたが、そんなことはどこ吹く風。

久々にポールを獲得したハミルトン選手の勢いを上回る最高の飛び込みでした!

② 驚異のアウトラップを見せたノリス選手

今回2位、表彰台を獲得したノリス選手ですが、

スタート直後は、予選4番手のピアストリ選手に前を行かれて、

3番手を走行する展開でした。

ただそこから2番手に上がった1回目のピットストップ直後の

アウトラップがすごかったのです。

ノリス選手は、17周目にピットストップへ入ると、

次の周にピアストリ選手が入るものの、

そのアウトラップに1分40秒をただき出し、アンダーカットに成功!

本来であれば前を走っているピアストリ選手が先にピットへ入るかもしれませんが、

ここは先輩であるノリス選手が先に入り、その後のペースもよくて2位を獲得。

ピアストリ選手が5位だったことを考えるとチームとしての戦略は正しかったことになります。

③ 早めに動いたアルボン選手の1回目ピットストップ

レース序盤で一番早くピットに入ったのはウィリアムズのアルボン選手。

抜きにくいハンガロリンクでレースペース重視を選択して、

いち早くクリーンで走れる状態をつくったところが見どころになります。

わずか8周で1回目のピットインに入り、ユーズドのハードを履いて、

31周目まで走り、結果として予選16番手から11位のフィニッシュ!

ポイント圏内には届かなかったものの、レース戦略には目を惹くものがありました。

ハンガリーGPで記念すべき800戦目を迎えた歴史あるウィリアムズチームですが、

本当は喉から手が出るほど記念のポイントは獲得したかったと思いますが、

その歴史に恥じることない、いい走りをアルボン選手は見せてくれたと思います。

④ ペレス選手とラッセル選手のオーバーテイクショー

とにかくハンガリーGPでは、レッドブルのペレス選手と

メルセデスのラッセル選手がオーバーテイクショーを開演!

予選18番手から6位フィニッシュと12もポジションアップをしたのがラッセル選手。

予選9番手から3位表彰台を獲得したのがペレス選手。

2人ともハード、ミディアム、ミディアムの戦略をとって順位を上げました。

2人のオーバーテイクショーは、是非楽しんでください。

⑤ ミディアムで40周走り切ったリカルド選手

ウィリアムズのアルボン選手と同じように、

すこしギャンブルではありますが、アンダーカット狙いの戦略をとったのが、

ハンガリーGPからデ・フリース選手に代わって

アルファタウリをドライブしたリカルド選手。

アルボン選手は、第1スティントを早くピットインしたのに対して、

リカルド選手は2回目のピットストップを誰よりも早い

29周目に入り、その後はミディアムタイヤで40周を走りき、

スタート直後の混乱の影響で最下位に落ちてましたが、

チームメイトの角田選手を上回る13位フィニッシュとなりました。

ハードタイヤはわずか11周しか走らず、ミディアムで40周。

とにかくクリーンな空間で走る環境を優先し、タイヤマネジメントした結果の

この走りは、放送にこそ、ほとんど流れていないものの見どころポイントになります。

ハンガリーGPの見どころ5選を振り返る

ハンガリーGP決勝のレースについて、事前に見どころとしてあげていた5つのポイントで振り返ってみたいと思います。

【無敵のレッドブルが35年ぶりに記録更新なるか!?】2023 F1ハンガリーGPの見どころ5選本ページはアフィリエイト広告を利用しています こんにちは。ひでまるこです。 前戦のイギリスGPでも強さを見せつけ 優勝...

1.無敵のレッドブルが35年ぶりに記録更新なるか!?

可能性が高いことはわかっていました。

それでも実際に成し遂げてしまうレッドブルというチームは、

フェスルタッペン選手の存在が大きいとは思うものの、

序盤はペレス選手の勢いもあって、

昨シーズンの最終戦アブダビGPから35年ぶりに12連勝を達成しました!

今シーズンでは、11連勝ということになります。

とにかくハンガリーGPでは、スタートでいっきにこの大記録更新の可能性を高める結果となりました。

抜群の好スタートを見せたフェスルタッペン選手は、1コーナーをトップで制すると、前に出てしまえば、誰もついていけずに後続へ33.731秒差をつけてのゴール。

本当に今シーズンのレッドブルは、強すぎて手を付けられません。

むしろ記録をどこまで更新するのか気になるくらいです!

2.ハンガロリンクは予選から注目!!

ハンガリーGPの見どころは、何も決勝レースだけではありません。

壁のないモナコと言われるくらい抜きにくいサーキットでは、

予選の順位がとても重要になります。

そんな予選を最も沸かせてくれたのがメルセデスのハミルトン選手です。

実に2年ぶりとなるポールポジションの獲得は、2番手のフェスルタッペン選手にわずか1000分の3秒を上回るといった結果。

ここハンガロリンクは、ハミルトン選手が得意としてるサーキットのひとつでもあり、9回目のポールポジション獲得は、単一コースでの歴代最多ポールポジション記録でもあります。

このコースのトラックエボリューションの読みととトラフィックマネジメントが、素晴らしかったというしかありません。

もちろん今回から投入されたATAについてもうまく対応できたいたメルセデスのチーム力は、さすがです。

フェスルタッペン選手を止めるのは、やはりこの男なのかもしれません...。

3.気になるマクラーレンのパフォーマンス

オーストリアGPからマシンアップデートの効果があらわれ、

戦前のイギリスGPではさらにその効果を発揮したマクラーレン。

これまでタイヤに厳しいマシンと言われていて、

暑くて、ほとんどストレートのないハンガリーでは、

苦手コースではと予想されていましたが、

実際に走ってみると、その高パフォーマンスは維持されていました。

これは、マシンとタイヤへのセッティングの理解も進んでいると言えます。

今シーズン序盤は、アストンマーティンがダークホース的存在となっていましたが、

後半にかけてはマクラーレンが表彰台の常連になるのかもしれません。

名門マクラーレンの復活も近いのか!?楽しみです。

4.リカルド選手参戦!角田選手とのチームメイト争いは?

ハンガリーGPから、デ・フリース選手に代わって

アルファタウリのマシンをドライブすることになったのは、

F1で200戦以上も走っているベテランのリカルド選手。

今シーズンは、これまで圧倒的なパフォーマンスで

デ・フリース選手を上回ってきた角田選手にとって

リカルド選手とどんなパフォーマンスを発揮するのか注目されましたが、

決勝の順位としては、リカルド選手が13位、角田選手が15位と下回る結果となりました。

リカルド選手はスタート直後の混乱に巻き込まれ順位を最後尾まで落とすものの、

早めのピットストップ作戦に切り替え、レースペース重視の戦略があたりました。

1発のタイム的に見れば、そこまで大きな差はありませんが、

レース戦略として常に一定のペースを刻めたのはリカルド選手になります。

レース巧者という面でリカルド選手から学ぶことは、角田選手にとって多いかもしれません。

5.一段階柔らかくなったタイヤとレース展開

今年のハンガリーGPでは、タイヤが一段階柔らかくなったことで、

決勝ではミディアム、ハードが中心となりました。

昨年は、ソフト、ミディアムだったので、タイヤの固さがスライドした分、そのまま移行した形です。

ただレースペースや周回数を見ると、そこまでミディアムとハードの差がないようにも見れます。

トラックエボリューションが大きいサーキットというのも影響しているのかもしれませんが、うまくミディアムを使ったチームが順位を上げていた印象です。

見ている側としては、オーバーテイクシーンや抜きつ抜かれつの攻防を期待したいところはありますが、タイヤマネジメントしては、全くの逆で、極力タイヤを消耗せずに、クリーンにレースペースを維持するところが注目されていたように感じます。

なかなか難しいところです。

最後のまとめ

壁のないモナコと言われるハンガリーGPですが、いかがだったでしょうか?

スタート直後に1コーナーを制したものが、レースを制すると言わんばかりに1コーナーを制したフェスルタッペン選手が独走となりました。

逆に1コーナーを制することができなかったハミルトン選手は、ズルズルと順位を落とす結果になってしまいました。

ピアストリ選手も序盤こそよかったものの、後半はタイヤのデグラデーションに苦しんでいたようです。

ここではタイヤをいたわりながら走ることができるドライバーが速かったように感じます。

そういった意味では、ペレス選手もタイヤマネジメントには定評があるので、表彰台を獲得することができました。

ピアストリ選手にとっても、新たな課題の見えたレースだったと思います。

そして、リカルド選手が再びF1で走るシーンを見ることができました。

いきなり走ってもポイントは獲れなかったものの、大きなミスなく走り切るのは、やはり凄腕ドライバーであることは間違いないと思います。

角田選手にとっては、間違いなく上位チームに昇格するためには、乗り越えなければいけない壁になりそうなので、今後の見どころに間違いなくなりそうです。

次戦は、F1が夏休み前の最後となるベルギーGPです。

いつもよりも約1ヵ月早いベルギーでどんなレースが見れるのか楽しみですね。

F1は、主にフジテレビNEXTとDAZN(ダゾーン)で視聴することができます。

タイプ別の視聴方法を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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