F1

【2023年】ベルギーGP総括!見どころ5選を振り返る

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こんにちは。ひでまるこです。

サマーブレイク前の前半戦最後のレースとなったのは、

伝統のスパ・フランコルシャン・サーキットで開催されるベルギーGPです。

今年はスプリント初開催となり、連日のレースは、

スパらしい目まぐるしく天気が変わり、コンディションも変わる

グランプリとなりました。

開催前に投稿した見どころ5選とあわせて振り返りたいと思います。

スプリントシュートアウトとスプリントの順位

スプリントの予選(シュートアウト)と決勝の順位をまとめました。

2023年 ベルギーGPスプリントシュートアウトリザルト

土曜日に行われたスプリントの予選となるシュートアウトは、

最初に雨の影響でスタートが35分遅れとなったものの、

セッションが進むにつれて路面コンディションが改善し、

Q1のタイヤはインターミディエイトからスタートし、

Q3ではドライのソフトタイヤとなる展開でした。

そんなアタックのタイミングが重要となる状況でも

トップタイムをマークしたのは、レッドブルのフェスルタッペン選手でした。

ただいつもよりは慎重にアタックしていた印象があります。

2番手には、ここでも好調のマクラーレンのピアストリ選手が、1000分の11秒差という僅差でつけました。

3番手には、フェラーリのサインツ選手が入り、フェラーリもベルギーを得意としているだけに、4番手のルクレール選手もいい位置にいました。

我らが角田選手は、16番手でQ1敗退。アタックのタイミングが良くなかった印象です。

チームメイトのリカルド選手は11番手だっただけに、タイミング次第では大きく順位が変わるシュートアウトの路面状況だったと思います。

2023年 ベルギーGPスプリントリザルト

天気 曇り
気温 21℃
路面温度 30℃

スプリントも雨の影響で30分遅れのスタートとなり、

路面はウェットコンディションに。

全車がフルウェットのタイヤを装着し、セーフティーカー先導のもとフォーメーションラップが通常の1周から5周まで続き、そのままローリングスタートとなりました。

周回数が11周と減った中で、フルウェットからインターミディエイトへ交換のタイミングがポイントとなったスプリントを制したのは、またしてもレッドブルのフェスルタッペン選手でした。

2位には、シュートアウトと同様にマクラーレンのピアストリ選手が続きました。

途中、フルウェットからインターミディエイトへの交換のタイミングが抜群で、フェスルタッペン選手の前に立ったものの、タイヤマネジメントの面でフェスルタッペン選手が一枚上手となり、オーバーテイクされる結果となりましたが、それでもルーキーで2位獲得は素晴らしい結果でした。

3位には、アルピーヌのガスリー選手が入り、こちらもインターミディエイトへのタイヤ交換の影響が大きく、12番グリッドから一気に3番手まで浮上しフィニッシュとなりました。

見どころは、セーフティーカー先導で5周のフォーメンションラップの間に路面状況が改善し、フルウェットからインターミディエイトのコンディションとなる中で、スタート直前の1周目からピットインした10人のドライバー。

その中でピアストリ選手がフェルスタッペン選手の前になり、ガスリー選手は一気に3番手まで浮上、2周目には残る10人のドライバーがピットインすると、1周の距離が長いスパでは順位に大きな影響がありました。

さらに順位を2番手まで落としたフェスルタッペン選手が、ピアストリ選手を冷静にオーバーテイクするシーンも見どころになります。

角田選手は、スピンの影響もあり最下位の18位でフィニッシュ。チームメイトのリカルド選手10位だったので、シュートアウトに続き厳しい結果となりました。

ベルギーGP予選と決勝の順位

ベルギーGPの予選と決勝の順位をまとめました。

2023年 ベルギーGP予選リザルト

ベルギーGPの初日に行われた予選は、ウェットコンディションからドライに変わる難しい路面コンディション。

それでもトップタイムをマークしたのは、レッドブルのフェスルタッペン選手。

レッドブルは今年もベルギーで強いことを象徴するかのような結果でした。

しかし、トップタイムのフェスルタッペン選手ですが、ギアボックス交換を行ったため、5グリッド降格のペナルティで6番手からのスタートとなりました。

そのため2番手のタイムをマークしていたフェラーリのルクレール選手がトップに浮上!

3番手タイムは、レッドブルのペレス選手で久々にフロントローからのスタートとなりました。

見どころとしては、Q1はインターミディエイトだったものの、Q2からソフトタイヤとなり、レコードラインがドライとなり、刻々と路面コンディションが良くなる中で、アタックのタイミングがポイントでした。

角田選手もQ2で一時トップタイムとなりましたが、次々にタイムを更新され、結果は11番手と惜しくもQ3進出を逃しました。チームメイトのリカルド選手はトラックリミットの違反で19番手に留まることになりました。

2023年 ベルギーGP決勝リザルト

天気 晴れ
気温 18℃
路面温度 31℃

ベルギーGPが開幕してから3日間で最も天気がよく、

そして最も気温が低かったのが決勝ラウンドでした。

そんな決勝を制したのは、またしてもレッドブルのフェスルタッペン選手です。

ペナルティの影響で6番手スタートながらも、17周目にはトップに立ち、

その後は、圧倒的ペースで優勝を飾りました。

これでレッドブルは、開幕から12連勝となり新記録を達成!

昨年のアブダビGPからは、13連勝となりました。

さらに2位には、チームメイトのペレス選手が入り、

久々にレッドブルが1・2フィニッシュを達成しました。

3位には、フェラーリのルクレール選手が獲得し、得意のベルギーで結果を残すことができました。

4位には、メルセデスのハミルトン選手が入賞。ラスト2周のところでミディアムタイヤに履き替え、フェステストラップを獲得しました。

5位は、アストンマーティンのアロンソ選手が獲得。見事にタイヤマネジメントし入賞しました。チームメイトのストロール選手も9位とポイント獲得しています。

6位は、ワンストップ作戦だったメルセデスのラッセル選手が入賞。

7位は、マクラーレンのノリス選手が引き続き好調を維持。

8位には、予選15番手から巻き返したアルピーヌのオコン選手が入賞しました。

そして、10位に入賞したのは、アルファタウリの角田選手。8戦ぶりの入賞は、オーバーテイクシーンも見せてくれ、後半は9位のストロール選手にも迫る、いい走りを見せてくれました。

チームメイトのリカルド選手が16位と上回るパフォーマンスを見せて、前半戦のラストレースは角田選手の今年を象徴するようなレースになりました。

ドライバー・オブ・ザ・デイ

ベルギーGPのドライバー・オブ・ザ・デイは、文句なしにこの人!

レッドブルのフェルスタッペン選手です。

ギアボックス交換で5グリッド降格のペナルティも諸共しない走りで、6番手から見事に優勝を飾りました。

ポイントランキング

第13戦ベルギーGP終了時点のポイントランキングです。

2023年 第13戦終了時のドライバーズランキング

ポイントランキングは、引き続ぎフェルスタッペン選手が独走状態を継続中。

2位のペレス選手との差は、広がるばかりです。

アロンソ選手とハミルトン選手の3位争いも気になるポイント。

前半戦を振り返ってみれば、やはり元ワールドチャンピオンのドライバーは安定感と勝負所の強さが異次元だと感じるシーズンです。

2023年 第13戦終了時のコンストラクターズランキング

コンストラクターズランキングは、大きな順位の変動はないものの、引き続ぎレッドブルが2位以下に大差をつけての独走状態になります。

レッドブルが今シーズン何ポイントまで獲得することができるのかが気になるところです。

ベルギーGP決勝を5つのポイントで振り返る

ベルギーGP決勝のレースを5つのポイントで振り返ってみたいと思います。

① スタート直後の1コーナーで起きた混乱

ベルギーGPで最も注意しなければいけないのが、

スタート直後の1コーナーと言われています。

毎年、1コーナーを各マシンがスムーズに

抜けていくことができるのかが注目となっています。

今年もその1コーナーで最初の波乱が起きてしまいました。

スタートポジションだと4番手のフェラーリのサインツ選手と

5番手のマクラーレンのピアストリ選手が接触。

サインツ選手のイン側に入ろうとしたピアストリ選手でしたが、

そこをサインツ選手がイン側をしめてきたので

逃げ場を失い右フロントを壁に接触させ、

そのままオープニングラップでリタイアとなってしまいました。

サインツ選手もその後、マシンのサイドポッドの破損がありリタイアとなりました。

スタート直後の1コーナーは、特に慎重にいかなければいけないところを

熱くなった2人は結果としてリタイアとなってしまったわけです。

コース特性を知り、冷静になることも大切あること象徴されるようなシーンとなりました。

② 今年も逆転劇を見せたフェルスタッペン選手

今年もレッドブルのフェスルタッペン選手は、

ペナルティを物ともしない走りで2位以下に

20秒以上もの大差をつける圧勝を飾りました。

ギアボックスの交換によって5グリッド降格のペナルティを受け、

予選はトップタイムだったものの6番手からのスタートとなった

フェルスタッペン選手でしたが、17周目にトップに立つと、

その後は1周で他のドライバーよりも1秒速いペースで走り、

大差をつけることに成功しました。

そのポイントは、タイヤマネジメント。

タイヤに厳しいサーキットであるスパで各チームが周回を重ねるごとにタイムを落とす中で、フェルスタッペン選手だけが毎週タイムを更新するペース。

その他を圧倒する走りは、すごいとしか言いようがありません。

③ レースの半分以上をソフトで走るノリス選手

レースの半分以上である27周を最も柔らかいソフトタイヤで走り切ったのは、マクラーレンのノリス選手。

第1スティントのミディアムでペースが上がらず、第2スティントのハードで、さらにペースが上がらず、19番手まで順位を落とすものの、第3スティントのソフトで一気に上位まで駆け上がり最終的には7位入賞となりました。

そのポイントとなったのが見切りをつけたソフトタイヤへの変更と27周をソフトで走り切ったタイヤマネジメント、そして天気になります。

ミディアムとハードのペースが良くないと見るや、どのチームよりも早くソフトタイヤに変えたことがレース全体のペースの底上げになり、どんどん順位を上げました。

さらにタイミングがよかったのは天気の読み。

20周目過ぎから雨が短い時間降り、路面はドライであっても各チームがタイムを落とし、慎重になる中で、マクラーレンのノリス選手はソフトタイヤということもあってペースを落とすことなく周回を重ねていたところです。

気温が低かったことが味方したことと、マシンのダウンフォースは高めのセッティングしていたことでタイヤへの負担が小さく、さらにはノリス選手のタイヤマネジメントの効果も出ていました。

マシンの特性を強みとして捉え、レースに展開している姿は、素晴らしかったと思います。

④ 力強い角田選手の走り

直近の数戦は、いい走りができていなかった角田選手が

ベルギーGPで力強い走りを見せてくれました。

11番手スタートだった角田選手ですが、スタート直後から8番手までポジションアップ!

さらに6周目には、6番手までさらにポジションをアップして、

第1スティントは素晴らしいペースで走っていました。

第2スティントになってもアルボン選手、ストロール選手、ガスリー選手をオーバーテイクし、最終的には10位でしたが、8戦ぶりの入賞という結果となりました。

角田選手の力強い走りは、入賞をかけた大きなポイントなりました。

⑤ ハミルトン選手のファステストラップ

4位入賞を果たしたメルセデスのハミルトン選手は、

終盤の42周目にソフトから新品のミディアムにタイヤを変え、

ファステストラップをマークしてレースを終えました。

ドライバーズポイントのランキングでも3位のアロンソ選手と

僅か1ポイント差まで近づき、勝負強さを見せています。

レッドブル独走となっている今シーズンですが、

2番手もしくは3番手争いはし烈で、ちゃんとポイントを逃さない

ハミルトン選手の走りは、さずが元チャンピオンと思わせてくれる勝負強さでした。

ベルギーGPの見どころ5選を振り返る

ベルギーGP決勝のレースについて、事前に見どころとしてあげていた5つのポイントで振り返ってみたいと思います。

【初スプリント開催!天候と路面とタイヤの関係】2023 F1ベルギーGPの見どころ5選本ページはアフィリエイト広告を利用しています こんにちは。ひでまるこです。 前戦のハンガリーGPでは、レッドブルが前人未踏の...

1.気まぐれなスパ・ウェザー

今年のベルギーGPは、まさに気まぐれなスパ・ウェザーに

ピッタリの天気が初日の金曜から決勝の日曜日まで続いていました。

一番天気が安定していたのは、日曜日の決勝で、

それでもレース中にすこし雨が降っていました。

金曜と土曜は、雨が降ったり、やんだりのレースで、

ウェットからドライコンディションに変わる展開が多く見られました。

路面コンディションの変化が大きい中で、各チームの戦術やドライバーの腕が見られたレースでもあったと思います。

金曜フリー走行:ウェットタイヤ → インターミディエイトタイヤ

金曜予選:インターミディエイトタイヤ → ドライタイヤ

土曜スプリントシュートアウト:インターミディエイトタイヤ → ドライタイヤ

土曜スプリント:ウェットタイヤ → インターミディエイトタイヤ

日曜決勝:ドライタイヤ

2.レッドブルの逆転劇再び!13連勝となるか!?

レッドブルは、ベルギーGPで見事開幕からの12連勝を達成!

さらに昨年の最終戦であるアブダビGPからは13連勝を達成し、

連勝の記録は今も継続中です。

しかも、今回はレッドブルの1・2フィニッシュと完璧な勝利!!

ギアボックス交換のペナルティなんて関係ないとばかりに、

フェルスタッペン選手は6番手から見事優勝を飾りました。

何故、そんなにもレッドブルはベルギーGPで強かったのか?

そこには見事なタイヤマネジメントがあったと言われています。

2コーナーのオールージュからラディオン、ケメルストレートと続く

上り坂で若干アクセルをオフにすることで

タイヤがオーバーヒートしないようにマネジメントし、

セクター2でタイムを稼ぎ、タイヤもいたわることができていたようです。

ケメルストレート直後の5コーナーでオーバーテイクするために

オールージュからの上り坂を全開で行こうとするチームが多い中、

レッドブルの巧みなタイヤマネジメントは、あっぱれとしかいいようがありません。

3.初開催のスプリントはドラマを生むのか?

ベルギーGPでは、初開催となったスプリントでしたが、

スパ・ウェザーの影響もあり、タイヤ選択の違ったレースが見れたのは、

ベルギーGPならではだったと思います。

とはいえ、終わってみたらレッドブルの圧勝というのは、

昨年と同様の展開であり、今シーズンの展開そのままだったので、

新鮮味がなかったようにも思えます。

ベルギーGPでのスプリントは、気まぐれな天気に助けられている。

そんな印象を受けました。

4.スパに愛される?愛されない??

見どころ5選では、

スパに愛されるドライバーとして

フェスルタッペン選手、ルクレール選手、ハミルトン選手

の3名を上げて、

反対にスパに愛されていないドライバーとしてアロンソ選手をあげました。

結果は、

スプリントシュートアウト スプリント 予選 決勝
フェルスタッペン選手 1位 1位 1位 1位
ルクレール選手 4位 5位 2位 3位
ハミルトン選手 7位 7位 4位 4位
アロンソ選手 15位 NC 9位 5位

という結果でした。

やはりスパに愛されているドライバーは、全体的に好成績でした。

一方でスパに愛されていないドライバーとして取り上げたアロンソ選手でしたが、決勝では5位入賞と悪くない結果です。

ただし、週末を通してみると、愛されている3ドライバーと比較して厳しい結果になってしました。

やはりこのジンクスは存在するのかもしれません。

5.角田選手がリカルド選手より前にフィニッシュできるか

ベルギーGPでは、全体を通して角田選手が力強い走りをみて、

チームにも久々のポイントを獲得し、アルファタウリにとっても

サマーブレイク前のいいレースとなりました。

角田選手 リカルド選手
スプリントシュートアウト 16位 11位
スプリント 18位 10位
予選 11位 19位
決勝 10位 16位

角田選手とリカルド選手の順位を比較すると2勝2敗と互角。

スプリントではリカルド選手の方が順位が上で、

決勝では、角田選手の方が上という結果でした。

順位を見ても、角田選手は決勝が10位でポイント獲得となりましたが、

リカルド選手もスプリントで10位となり、ポイント獲得圏内ではなかったものの、

今のアルファタウリマシンのポテンシャルは引き出しているように見えます。

ほぼ互角の2人のドライバーの走りは、後半も楽しみな要素になりそうです。

最後のまとめ

今年のベルギーGPは、スパ・ウェザーを象徴するかのような

気まぐれな天気に翻弄されるレースでした。

そんな中でも圧倒的な強さで、圧勝したレッドブルのフェスルタッペン選手は、

圧倒的すぎて、もう誰も太刀打ちできない、

いや太刀打ちしないくらいになっています。

勝負を挑めない、それくらい差があるように見えます。

そんな中でも印象的なレースを見せてくれたのが、我らが角田選手です。

オーバーテイクを連発するシーンやペースも悪くなく、

アロンソ選手に続いて6番手を走るなど、

サマーブレイク前にいい走りを見せてくれたことは、

ファンとしてもとても嬉しいものでした。

マクラーレンのピアストリ選手も引き続きアグレッシブな走りを見せていて、

まだ改善点はあるものの、今後に期待の持てる走りでした。

アロンソ選手とハミルトン選手のポイント争いもポイントです。

後半に向けてレッドブルの連勝はどこまで続くのか?

日本GPまでに、アルファタウリのマシンはさらに力強さを増すのか?

アストンマーティンは、序盤の速さを取り戻せるのか?

などなど、まだまだ今年のF1は、見どころ満載なので楽しみにしたいと思います。

F1は、主にフジテレビNEXTとDAZN(ダゾーン)で視聴することができます。

タイプ別の視聴方法を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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