F1

【2023年】バーレーンGP総括!見どころ5選を振り返る

こんにちは。ひでまるこです。

開幕戦バーレーンGPが終わり、

2023年のF1勢力図もやっと見えてきました。

テストでも速さを見せていたチームが上位に来ているものの、

ロングランの決勝レースでは、驚きもあり、

開幕戦からとても楽しめるレース展開でした。

今日は、そのバーレーンGPについて、

開催前に投稿した見どころ5選とあわせながら振り返ってみたいと思います。

バーレーン予選と決勝の順位

バーレーンGPの予選と決勝の順位をまとめてみました。

2023年 バーレーンGP予選リザルト

予選トップタイムをマークしたのは、レッドブルのフェルスタッペン選手。

01:29.708は、去年のトップタイムを0.850秒上回っており、レギュレーションの変更でフロアの端の高さが15mm引き上げられたり、タイヤの重量も前後トータルで1.4kg増えているにも関わらず、マシンの進化の方が上回っている結果となりました。

2番手にも同じくレッドブルのペレス選手が入り、レッドブルのフロント・ロー独占となりました。

3番はルクレール選手、4番手はサインツ選手とフェラーリが続き、5番手にワークスのメルセデスを抑えてアストンマーティンのアロンソ選手が入りました。

6番手にラッセル選手、7番手にハミルトン選手とメルセデスが続き、8番手にここでもアストンマーティンのストロース選手が入り、テストから好調だったアストンマーティンがトップから4強の一角となっています。

角田選手は、前評判を覆すかのようなQ2進出の14番手。チームメイトのデ・フリース選手は19番手なので圧勝でした。

ルーキー3人は、いずれもQ1敗退となっています。

2023年 バーレーンGP決勝リザルト

天気 晴れ
気温 28℃
路面温度 32℃

決勝の結果は、ポール・トゥ・ウィンを獲得したレッドブルのフェルスタッペン選手が1位を獲得!

2位もレッドブルのペレス選手がチェッカーを受け、レッドブルのワン・ツーフィニッシュとなりました。

3位は、レースでオーバーテイクショーを見せてくれたアストンマーティンのアロンソ選手が2年ぶりの表彰台を獲得。

角田選手は、ポイントまであと少しの11位。チームメイトのデ・フリース選手(14位)を上回りました。

リタイヤとなったのは、アルピーヌのオコン選手とフェラーリのルクレール選手、マクラーレンのピアストリ選手でした。

ドライバー・オブ・ザ・デイ

バーレーンGPのドライバー・オブ・ザ・デイは、この男!

現役F1ドライバー最年長でありながら、シビれる走りを見せてくれました。

レースってこうやって楽しむんだよ!っと教えてくれるような走りでした。

ポイントランキング

第1戦バーレーンGP終了時点のポイントランキングです。

2023年 第1戦終了時のドライバーズランキング

トップチェッカーのフェルスタッペン選手が25ポイントを獲得し、10位ウィリアムズのアルボン選手までがポイント獲得でした。

2023年 第1戦終了時のコンストラクターズランキング

コンストラクターズランキングでは、レッドブルがワンツーフィニッシュで大量の43ポイントを獲得。

2位に、なんとアストンマーティンが続いています。

3位メルセデス、4位フェラーリと続きます。

バーレーンGP決勝を5つのポイントで振り返る

バーレーンGP決勝のレースを5つのポイントで振り返ってみたいと思います。

① レッドブルの圧倒的な速さと強さ

とにかく他のチームを圧倒して強かったレッドブル。

スタートから一度もトップの座を譲らず、後続を引き離し完璧なレースを見せたフェルスタッペン選手。

ペレス選手もスタートこそルクレール選手に抜かれたものの、26周目に抜き返してからは追いつかれることなく、引き離し2位でフィニッシュ。

タイヤの厳しいと言われているバーレーン・インターナショナル・サーキットで、

ソフトソフト → ハード

とつないだのは上位陣でレッドブルだけ!

他のチームは、ほとんどが「ソフト → ハード → ハード」でした。

まったくタイヤのデグラデーション(タイヤの摩耗によるラップタイムの落ち)を感じさせないその走りは、余裕のレース運びでした。

このレース展開を実現させた理由は、レッドブルのマシンがタイヤに優しいこと。

タイヤに優しいということは、きちんとマシンのダウンフォースが出ているということになります。

まだ気が早いですが、2023年シーズンを決定づけるようなその走りは、全戦優勝を目指せるくらいの強さにも感じます。

レースで敵なしの走りとは、まさにこのことでした。

② ロングランでワークスを上回るアストンマーティン

予選の結果を見ると、アストンマーティンのアロンソ選手が5番手とフェラーリよりも1周では遅い結果となっていましたが、決勝57周のレースでは、同じメルセデスPUを使っているワークスの本家メルセデスのラッセル選手とハミルトン選手をオーバーテイクし、さらに残り10周でフェラーリのサインツ選手をオーバーテイク、3位表彰台を獲得しました。

先週のテストでもロングランのペースがいいと言われていたアストンマーティン。そのことが間違いでなかったことを決勝レースで証明してくれました。

それはアロンソ選手に限ったことではなくて、チームメイトのストロール選手も腕の怪我が完治していない中で、メルセデスのラッセル選手を上回る6位でフィニッシュし、アストンマーティンのマシンが競争力のあるところを見せてくれました。

ワークスのフェラーリやメルセデスを上回ったアストンマーティンの強さは本物です!

③ フェラーリPUにトラブル発生

昨年に引き続き、今年も信頼性の問題が出てきそうなフェラーリ。

40周目にルクレール選手が、3位を走行しているも電気系のトラブルでマシンをストップしリタイヤ。

表彰台圏内にいただけに、悔しい結果となってしまいました。

ルクレール選手のマシンは、決勝前にES(バッテリー)とCE(コントロール・エレクトロニクス)を交換しているため、ほぼ間違いなく、そのことが影響していると推測します。

フェラーリPUの信頼性問題は、今年も続いてしまう予感です。

④ ウィリアムズ開幕戦でポイント獲得

嬉しい驚きだったのは、ウィリアムズが思ったよりも競争力があったこと。

バーレーンテストでは、他のチームに比べて差があると思われていましたが、実施のレースではアルボン選手が10位フィニッシュでポイント獲得、サージェント選手もルーキー中ではトップの12番手といい走りをしていました。

昨年に引き続き直線番長なのは継続されているものの、トップとの差は縮まっているように見えます。

⑤ 角田選手ポイント獲得まであと一歩及ばず

テストでの前評判を圧倒的に覆す走りを見せてくれた角田選手。

チームメイトのデ・フリース選手を予選でも決勝でも圧倒し、ウィリアムズのアルボン選手を抜けばポイント獲得という、あと一歩のところまで来ていました。

レースペースもアルボン選手を後半は上回っていたものの、直前番長に一歩及ばず、悔しい結果ではありました。

バーレーンGPの見どころ5選を振り返る

バーレーンGPの前にアップしたひでまるこが考える見どころ5選について振り返ってみたいと思います。

【マックス vs チェコ】2023 F1バーレーンGPの見どころ5選本ページはアフィリエイト広告を利用しています こんにちは。ひでまるこです。 ついに2023年のF1シーズンが幕を開けます。 ...

1.マックス vs チェコ レッドブル対決

テストの時から他のチームよりも速さを見せていたレッドブル。

今年は、ペレス選手もいいタイムをマークしていたため、ペレス選手がチャンピオンのフェルスタッペン選手にどこまで迫るのかを注目していましたが、意外にもその結果が出るのは早かったです。

予選までは、トップタイムのフェスルタッペン選手に続き、2番手のタイムをマークしていたペレス選手。

フロントローからのスタートとなったものの、予選3番手のフェラーリのルクレール選手は、新品のソフトタイヤでロケットスタートを決め、中古ソフトだったペレス選手の前へ!

この時点でレッドブル対決の勝負は決まり、ペレス選手もルクレール選手を抜くまで26周かかっていました。

レッドブル対決を見れるのは、また次戦に持ち越しとなりそうです。

2.直線番長フェラーリは開幕でも直線番長か!?

バーレーンGPが始まり、フリー走行や予選など、フェラーリが直線が速かったのは明らかでした。

ミニセクターの結果を見ても、直線部分についてはフェラーリが最速タイムをマークしています。

予選でサインツ選手は、322km/hでており、アロンソ選手は、317km/hだったので5km/hの差があったことになります。

しかし、レースとなるとそのセッティングはタイヤに負担が掛かり、デグラデーションを大きくさせ、ロングランのペースはレッドブルに速さで追いつけるものではありませんでした。

3.アストンマーティンの速さは本物か!?

本物でした!

予選も5番手にアロンソ選手、8番手にストロール選手と昨年に比べて大きく改善。

フェラーリに続き、メルセデスよりも上のタイムをマークしたアロンソ選手には予選からビックリさせられました。

そして、迎えた決勝ではアロンソ選手のオーバーテイクショーが開始!

メルセデス、フェラーリとワークス勢を次々抜き、ルクレール選手のトラブルはあったもののポディウム(表彰台)を獲得。

ロングランのペースは、レッドブルに次いで速いことがわかりました。

それは、アロンソ選手に限らず、ストロール選手も決勝で6位入賞とアストンマーティンのマシンの競争力が高いことがわかりました。

ロングランで速いということは、タイヤに優しいということでもあり、AMR23のダウンフォースとマシンバランスが優れていることがわかりました。

4.アルピーヌとマクラーレンは本当に遅いのか?

いや、遅くはない。

アルピーヌのガスリー選手は、予選最後尾ながらも決勝ではバーチャルセーフティーカーのタイミングが良かったこともあり、9位フィニッシュでポイント獲得。

予選では、オコン選手がQ3進出の9番手タイムをマークするなど、決して遅くないことはわかりました。

マクレーランも、Q2進出で11番手のタイムをマークし、上位のチームには及ばないものの、中堅チームのペースは持っていることがわかりました。

ただマシンのトラブルがテストのときから多すぎる。決勝でも電気系のトラブルでピアストリ選手がリタイヤし、ノリス選手もPUの空気圧のトラブルで6回もピットイン、速さよりも信頼性の面で課題がありそうです。

レッドブル、アストンマーティン、フェラーリ、メルセデスの上位4チーム以外は、どのチームも混戦になっていて、その中に間違いなく、アルピーヌとマクラーレンは含まれます。

どこのチームが上位に迫ってくるのかが今後の見どころになりそうです。

5.角田選手はチームメイト選手を上回れるか!?

完全に上回りました。

予選、決勝、最速ラップの全てでチームメイトのデ・フリース選手を上回っています。

もちろんデ・フリース選手はルーキーなので、F1経験といった面では違いあり、一概に比較するものではないと思います。

それでもレース後半にアルボン選手に迫る走りは、タイヤマネジメントの良さを感じさせ、マシンの戦闘力以上にレース巧者であったと感じました。

結果以上に印象に残る走りを見せてくれた角田選手。この走りを続けていれば、きっと日本GPのときには、すごいことになっているはずです。

最後のまとめ

バーレーンテストまでは、今年のF1グランプリは、強いレッドブルが勝ち続ける展開になり、ある意味では退屈なシーズンになるかと思いきや、レースが始まってみれば、一番わくわくさせてくれたのは、アロンソ選手であり、アストンマーティン!

フェラーリやメルセデスなどのワークスチームを、バンバン抜いていくシーンは、とても爽快感があるものでした。

F1を見始めたばかりの人やこれからF1を見ようかと思っている人は、是非、アストンマーティンのアロンソ選手に注目してみてください。

特に注目すべきは、チームのとの無線。

もともとワールドチャンピオンを獲得したことがある、現役最年長ドライバーのアロンソ選手は、レースを俯瞰して見れることで有名。

レースの最中にコース脇に映っている大型の液晶ディスプレイを見て、レースを状況を把握するなど、視野がとても広いのです。

今回のバーレーンGPでも、自分たちのマシンの状況と前を走っているマシンの状況を挙動から把握し、様子をみなら自分たちが最善の方法でオーバーテイクできるタイミングを待っているシーンは、元チャンピオンのアロンソ選手ならではの走りです。

そして何よりレースを楽しんでいる!

レースとは戦いながらも楽しむものだと、それがレースというものの魅力なんだよと伝えてくれるかのような会話も聞けます。

元ワールドチャンピオンのハミルトン選手とアロンソ選手のバトル

表彰台をかけたサインツ選手とアロンソ選手バトル

レッドブルは、強すぎるけど、まだ今シーズンは始まったばかり。

アロンソ選手とアストンマーティンが登場し、今年もF1は楽しくなりそうです。