こんにちは。ひでまるこです。

舞台は、典型的なストップ・アンド・ゴー型の高速サーキットである

ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット。

週末を通して雨予報となり、荒れる予感がするカナダGPは、

角田選手がリベンジを果たせたのか?

ストロール選手は、母国でいい走りを見せることができたのか?

レッドブルが100勝目を飾ったのか?

今日は、第8戦カナダGPについて、

開催前に投稿した見どころ5選とあわせながら振り返ってみたいと思います。

カナダGP予選と決勝の順位

カナダGPの予選と決勝の順位をまとめました。

2023年 カナダGP予選リザルト

カナダGPに予選は、雨が降っていないものの、

ウェットコンディションの中でスタートとなり、

Q3へ進むにつれて再びが雨降り、完全なウェットとなる

トリッキーな路面状況の中で行われました。

そんな難しいコンディションでも、予選トップに立ったのは、

レッドブルのフェルスタッペン選手。

これで3戦連続のポールポジション獲得。

フェルスタッペン選手の勢いは止まりません!

2番手には、なんとハースのヒュルケンベルグ選手が獲得...。

Q3に出ていくタイミングがフェルスタッペン選手に続いて早く、

路面状況がベビーウェットに変わっていく中で早めにタイムを出せたことが

よかったのですが、なっ!なんと赤旗違反で3グリッド降格のペナルティを受け、

フロントロー獲得は水の泡に。5番手スタートとなりました。

その結果、フロンローの2番手を獲得したのは、

アストンマーティンのアロンソ選手です。

奇しくも昨年のカナダGPと同じ結果となりました。

3番手はハミルトン選手、4番手にラッセル選手とメルセデス勢が続き、モナコGP以来の好調をここカナダでも維持しています。

6番手には、アルピーヌのオコン選手。7番手にはノリス選手がつけ、ピアストリ選手も8番手につけており、予選ではマクラーレンの好調さが続いています。

9番手には、Q2で抜群のタイミングでインターからソフトへタイヤチェンジしたウィリアムズのアルボン選手が入りました。

もともと8番手だったサインツ選手が、予選のアタック妨害で3グリッド降格となり11番手に。ルクレール選手が繰り上げで10番手となり、フェラーリが並びます。

母国グランプリであるストロール選手も3グリッド降格ペナルティを受け16番手。

同じくアルファタウリの角田選手も3グリッド降格ペナルティを受けて、19番手スタートと、なかなかいいリズムに乗れていない結果でした。

決勝での巻き返しを期待するしかありません。

 

2023年 カナダGP決勝リザルト

天気 晴れ
気温 19℃
路面温度 34℃

カナダGP決勝は、晴れのドライコンディション。

この週末、一番いい天気の中で開催となりました。

結果は、レッドブルのフェルスタッペンが、3戦連続のポール・トゥ・ウィン!

今シーズン6勝目を飾り、通算でも41勝目とアイルトン・セナの記録に並びました。

2位は、アストンマーティンのアロンソ選手。再び表彰台に帰ってきました。

3位は、メルセデスのハミルトン選手。2戦連続の表彰台獲得です。

4位はフェラーリのルクレール選手。5位も同じくフェラーリのサインツ選手でした。

6位にレッドブルのペレス選手と、フェステストは獲得したものの、表彰台に上がれない流れが続いています。

7位には、ウィリアムズのアルボン選手が入り、開幕以来のポイント獲得です。

8位はアルピーヌのオコン選手。9位に母国グランプリとなったアストンマーティンのストロール選手が入賞しました。

10位はアルファロメオのボッタス選手が入り、ここまでがポイント獲得です。

角田選手は、予選16番手から3グリッド降格の19番手からスタートし、14位でフィニッシュ。ポイント獲得とはなりませんでしたが、チームメイトのデ・フリース選手が18位と上回っています。

ドライバー・オブ・ザ・デイ

カナダGPのドライバー・オブ・ザ・デイは、この人!

ウィリアムズのアルボン選手です。

ウィリアムズという決して戦闘力の高いマシンではない中で、中団勢を抑え、開幕以来の貴重な6ポイントを獲得。

後続を抑えて走る、その姿は隙がなく素晴らしい走りでした。

ポイントランキング

第8戦カナダGP終了時点のポイントランキングです。

2023年 第8戦終了時のドライバーズランキング

優勝を飾ったフェルスタッペン選手は、2位のペレス選手との差をさらに69ポイントまで広げ、独走態勢を築いています。

3位のアロンソ選手がペレス選手との差を9ポイントまで縮めています。

ウィリアムズのアルボン選手は、6ポイント獲得したことで一気に12位までポジションを上げています。

2023年 第8戦終了時のコンストラクターズランキング

コンストラクターズランキングでは、レッドブルが8連勝を飾り、独走状態は変わらず。

これまで最下位だったウィリアムズが9位に浮上し、残念なことにアルファタウリがコンストラクターズランキングの最下位となってしまいました。

カナダGP決勝を5つのポイントで振り返る

カナダGP決勝のレースを5つのポイントで振り返ってみたいと思います。

① 鳥と衝突するも安定のポール・トゥ・ウィン

カナダGPでもポール・トゥ・ウィンを飾ったフェスルタッペン選手。

2位のアロンソ選手とのタイムは、9.570秒と、

これまでと比較すれば大きな差ではありません。

それでもレースでは微塵も危なさを感じなかった走りは注目です。

序盤に小鳥と衝突するアクシデントに見舞われても、

マシンへの影響をチームと共に判断し、同様することなく走る。

ハードタイヤの温まりが悪ければ、プッシュしてタイヤを温め、

安定したラップタイムを刻めるようにする。

SCが出てもリスタートでは、すぐさまDRS圏外になるよう1秒以上引き離す。

このあたり前の走りをいとも簡単に実現してしまうフェスルタッペン選手の走りは、

すごいとしか言いようがありません。

② アロンソ選手とハミルトン選手の元チャンピオンバトル

カナダGPで最大の見どころとなったのは、

アストンマーティンのアロンソ選手とメルセデスのハミルトン選手の2位争い!

抜群のスタートダッシュで予選3番手から一気に2位に浮上。

アロンソ選手が追いかける展開になるも、

ハードタイヤとなった第二スティントでは、

アロンソ選手の方がペースがよく、ハミルトン選手をオーバーテイクして2位に浮上。

その後は、アロンソ選手もマシンの燃料系のシステムにトラブルを抱えつつも

ハミルトン選手のペースと差をコントロールしての2位フィニッシュ!

チャンピオン同士のペースの駆け引きは、

コースのここでは得意でここでは苦手でと

相手の弱点をつくアロンソ選手の走りは凄すぎました。

③ 1ストップ作戦でアルボン選手7位入賞

カナダGPでドライバー・オブ・ザ・デイを飾ったウィリアムズのアルボン選手。

1ストップ作戦を見事に決めて7位フィニッシュ!

ウィリアムズにとって大きなポイントを獲得しました。

ミディアムスタートだったアルボン選手は、

12周目にピットインしてハードに交換。

その後は、他のチームが2ストップ作戦を取る中で、

交換せずにそのままゴールしました。

途中、アルボン選手を先頭に、アルボントレインができたものの、

ストレートの速いウィリアムズのマシンと

アルボン選手の丁寧なトラクションを意識した走りは、

抜くことができない素晴らしい走りでした。

④ フェラーリも1ストップ作戦で巻き返す

アルボン選手と同じように1ストップ作戦が成功したのは、

フェラーリのルクレール選手とサインツ選手。

ルクレール選手は、予選10番手から4位フィニッシュ!

サインツ選手も3グリッド降格ペナルティで

11番手からのスタートでしたが5位フィニッシュと大きく順位を上げています。

ミディアムからハードのワンストップ作戦ではあったものの、

特にミディアムでは、40周近く走っているにも関わらず、

タイムがそこまで落ちずに上位と変わらないペースで走れていました。

いくつか要因はありそうですが、気温が低かったこと、タイヤに厳しいサーキットではなかったこと、低速コーナーを得意としているフェラーリにとっては、タイヤの温まりの部分でも優位だったのかもしれません。

⑤ オコン選手のぐらぐらリアウィングも...

レース終盤に8位争いをしていた

アルピーヌのオコン選手とマクラーレンのノリス選手。

前にいたオコン選手をなかなか抜くことができないノリス選手。

オコン選手も1車線残して抑える走りは、

とてもクリーンで見ていて素敵な走りでした。

途中、オコン選手のリアウィングがぐらぐら動いていて

外れそうに見えたのは、すこし驚きポイントです。

カナダGPの見どころ5選を振り返る

カナダGP決勝のレースについて、事前に見どころとしてあげていた5つのポイントで振り返ってみたいと思います。

【悔しい気持ちを力に!角田選手がんばれ!!】2023 F1カナダGPの見どころ5選本ページはアフィリエイト広告を利用しています こんにちは。ひでまるこです。 前戦スペインGPでは、レッドブルが7連勝を飾り、...

1.角田選手が悔しさをバネにポイント獲得なるか!?

モナコ、スペインと2戦連続でいい走りを見せるも

雨やペナルティといったことが起きて、ポイント獲得できなかった角田選手。

その悔しさをバネに今度こそはで挑んだカナダGPでしたが、

14位でフィニッシュとポイント獲得できませんでした。

ポイントは、まず予選にあったと思います。

16番手でQ1突破できなかったこともそうですが、

アタック妨害で3グリッド降格のペナルティを受け、

19番手からのスタートになってしまったこと。

もう一つは、1ストップ作戦かと思いきや2ストップで

他のチームと変わらない戦略になってしまったことだと思っています。

このカナダでは、これまでのいいパフォーマンスも見られなくなってしまい、

このままズルズルと昨年のような状況に戻らないか気になるところです。

筋トレしてるかな?

2.レッドブル、カナダで記念すべき100勝目となるか!?

レッドブルは、フェスルタッペン選手の優勝で100勝目を達成!!

今シーズンは、レッドブルが8連勝を飾り、向かうところ敵なしです。

レッドブル100勝の内訳は、

フェスルタッペン:41勝

ベッテル:38勝

ウェバー:9勝

リカルド:7勝

ペレス:5勝

となります。

フェルスタッペンとベッテルの2人で全体の約8割と驚異的な記録です。

さらにチーム別でみると、名門ウィリアムズとの差は14勝。

シーズン全勝を達成すれば並ぶことになります。

3.ストロール選手が表彰台を獲得できるか!?

母国グランプリとなったストロール選手は、

残念ながら表彰台には登れなかったものの、

9位入賞でポイントを獲得することができました。

ストロール選手も予選で3グリッド降格のペナルティを受けていて、

16番手からのスタートだったにも関わらず、

9位入賞はいい走りだったと思います。

母国のファンも入賞は、嬉しい結果ではなかったでしょうか。

4.メルセデスの速さは本物か!? vs アストンマーティン

メルセデスは、モナコのアップデートで間違いなく速くなっている。

そう確信が持てたのが、今回のカナダGPでした。

カナダでは、アストンマーティンがアップデートを持ち込んだものの、

もしアストンマーティンのアップデートがなかったら...、

もしかしたらメルセデスは勝っていたかもしれません。

それくらいメルセデスとアストンマーティンの差は縮まっているように思います。

ハミルトン選手とラッセル選手のパフォーマンスは、カナダでは対照的な結果になったもののお互いが高いレベルにあります。

総合力でいえばアストンマーティンを上回るメルセデスが、

今後、台風の目になることは間違いなさそうです。

5.アルファロメオの周選手が気になる

前戦のスペインGPでいい走りを見せていた周選手にも注目していましたが、

カナダでの結果は16位と満足いくものではありませんでした。

チームメイトのボッタス選手は、10位入賞となり、

これで4勝4敗のイーブンになったことになります。

カナダでのポイントは予選にある。

周選手もQ1でマシントラブルに見舞われ、決勝では最後尾スタートとなったことが響きました。

最後のまとめ

カナダGPは、終わってみれば、

表彰台は予選と同じ結果となりました。

金曜から雨が降り、予選も雨が降る難しい展開、

決勝は晴れといった、全く違うコンディション。

このような展開が目まぐるしく変わる中で、

確実な強さを見せたのがチャンピオン経験の3人とは、

たまたまなのか?必然か!?

F1を走っている次元が違うと改めて感じるレースでもありました。

このチャンピオン3人に勝利するドライバーは、

今後、誕生するのか気になってしまうくらい、

この3人が偉大だと感じます。

それだけワールドチャンピオンとは、特別な存在なのかもしれません。

F1は、主にフジテレビNEXTとDAZN(ダゾーン)で視聴することができます。

タイプ別の視聴方法を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

【2025年版】F1おすすめ視聴方法(フジテレビNEXTとDAZNを徹底比較)本ページはアフィリエイト広告を利用しています おすすめのF1視聴方法が知りたい方のために。 こんにちは。ひでまるこです。 ...