F1

【名車の祭典】オートモビルカウンシル2022に展示されていたF1マシン

こんにちは。ひでまるこです。

先日、幕張メッセで開催されていた

オートモビルカウンシル2022

にF1マシンを見に行ってきたので紹介したいと思います。

今日はF1の名車を見ながら楽しんでいただけたらと思っています。



オートモビルカウンシルとは?

オートモビルカウンシル(AUTOMOBILE COUNCIL)とは、

ヘリテージカーと呼ばれる歴史に残る名車が展示、

さらには販売までされているモーターショーのことなんです。

2016年に第1回が開催されて、今年で7回目となっています。

雰囲気は、東京モーターショーや東京オートサロンのような華やかさはないけれど、

大人の雰囲気漂うリッチで落ち着いた雰囲気になっています。

それだけではありません。

特徴的なのは、その名車が本当に間近で見れること。

こんなに近くで実車が見れるのは、なかなかありません。

世界の自動車が育んできた歴史を感じることができるモーターショーだと思います。

そんなオートモビルカウンシル2022には、

3台のF1マシンが展示されていて、間近で見ることができました。

ウィリアムズ FW12

1台目のF1マシンは、ウィリアムズFW12

1988年のF1世界選手権で走ったこのマシンは、

当時、ナイジェル・マンセルやマーティン・ブランドルがドライバーでした。

後にF1で圧倒的な速さを見せつけた技術!アクティブサスペンション。

その技術が最初に投入されたのが、このFW12なんですが、

最初はトラブルだらけで、リタイヤが多く、

途中でアクティブサスペンションが外されることになりました。

すごい技術でもそれがレースで使えるようになるまでには、

時間が必要(一定の実績が必要)なんだと知らされたマシンでした。

マシン後方のディフューザーは、こんな感じです。

この時代はグランドエフェクトカーが禁止され、

ディフューザーでマシン下面の流速を上げる設計がなされていました。

ただまだまだシンプルで一枚板にすこしスリットが入っている程度です。

年代:1988年

マシン設計:パトリック・ヘッド、エンリケ・スカラブローニ

エンジン:ジャッドCV(V型8気筒)

排気量:3,500cc

最大馬力:600馬力

ベネトン B192

2台目のF1マシンは、ベネトンB192

1992年のF1世界選手権第4戦から走ったマシンで、

あの皇帝ミハエル・シューマッハが初優勝したマシンです。

この年、ベネトンはこのF1マシンとひとつ前のB191Bのマシンで

全16戦すべてのレースで6位入賞圏内完走し、

当時26年ぶりの全戦ポイント獲得という偉業を成し遂げました。

この年代はウィリアムズが本当に強くて、

その中でこのキャメルイエローのB192がシューマッハと共に活躍していたのを覚えています。

マシンは、ハイノーズが特徴的で、ここからは主流になって広がっていきます。

こちらがディフューザーです。

FW12と比べると、後方の跳ね上げも大きくなり、

スリットも増えて、より複雑な構造になっています。

空力もどんどん進化しているのがわかります。

リアサスペンションもこんなに間近で見ることができます。

プッシュロッド式のサスペンションです。

すごい状態もキレイだし、今にも走り出しそうです。

年代:1992年

マシン設計:ロス・ブラウン、ロリー・バーン

エンジン:フォードHBシリーズⅦ(V型8気筒)

排気量:3,494cc

最大馬力:740馬力以上

レッドブル・ホンダ RB16B

最後の3台目は、レッドブル・ホンダのRB16Bです。

2021年のF1世界選手権でマックス・フェスルタッペンがトライバーズチャンピオンを獲得したマシンです。

しかもカラーリングは、ホンダが2021年でF1撤退の発表があり、

日本のF1ファンに向けて感謝を伝えるために

レッドブル・ホンダが準備してくれた特別カラーです。

エンジンカウルやリアウィングには日本語で「ありがとう」の文字が描かれています。

昨年も日本GPが中止となってしまったので、トルコGPで走ってくれました。

このカラーリングを見たときは、本当に嬉しかったなぁ~。

2台目のベネトンB192からは、30年が経過しているので、

F1マシンの進化も、すごいです!

このバージボード見てください。

複雑怪奇すぎます。それくらい細部まで細かいですよね。

まるで生き物のようにも見えます。

さらにリアディフューザーもより複雑な構造になっています。

こまかいギザギザが空力的もいい効果があるようです。

RB16Bの特徴であった、マシンが前にやや傾ていいるレーキ角があるのもわかります。

年代:2021年

マシン設計:エイドリアン・ニューウェイ

エンジン:ホンダ RA621H(V型6気筒)

排気量:1,600cc

感 想

F1マシンの実物

本物がこんなに間近で見ることができるイベントはなかなかありません。

あくまでも実車にこだわっているこのイベントのポリシーみたいなものを感じました。

歴史に名を遺す名車の数々が並べられている中で、

F1マシンを展示してくれたのことが嬉しいですし、

ホンダさんもRB16Bのチャンピオンマシンを展示してくれて、

感謝の気持ちでいっぱいです。

メインはヘリテージカーと呼ばれる自動車ですが、

また来年もF1マシンの実車を見に訪れたいと思います。

実車の感動が味わえるイベントです。