こんにちは。ひでまるこです。
これまではF1グランプリが開催される
鈴鹿サーキットのことを中心に書いてきましたが、
全国には他にもいろいろなサーキットがあります。
私も知らない、行ったことがないサーキットがいっぱいある。
でも、モータースポーツを盛り上げていくには、
サーキットの存在が必要不可欠です。
さらに言ってしまえば日々、目にしている自動車など、
性能をさらに高めていくためにもサーキットの存在は大きいものです。
もちろんサーキットへレースを観にいくことや走ることで、
楽しい気持ちになる人もいっぱいいると思います。
そこで、全国のサーキットに行きたいと思っている人に
役立つ情報を発信することにしました。
第1弾は、私がこれまで最も多く訪れているサーキット
「モビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)」
です。
関東で最も大きなFIA公認のサーキットになります。
サーキットだけではない魅力もある「もてぎ」をご紹介します。
モビリティリゾートもてぎは、どこにあるの?
関東にあるモビリティリゾートもてぎは、栃木県にあります。
栃木県の県庁所在地である宇都宮から東に位置していて、
ちょうど茨城県と県境に近いところになります。
栃木県には、ホンダの工場やHRC(ホンダ・レーシング)のさくら研究所もあり、
鈴鹿と同様にホンダの開発拠点として重要な場所になっています。
運営会社は、ホンダの子会社であるホンダモビリティランドが行っています。
これでも鈴鹿サーキット同じところが運営しています。
所在国 | 日本 |
---|---|
所在地 | 〒321-3597 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1 |
連絡先 | 0285-64-0001(代表) |
運営会社 | ホンダモビリティランド株式会社 |
下の写真は、モビリティリゾートもてぎの南ゲートに向かう入口です。
こちらが南ゲートです。
他にも入口は、北ゲートと東ゲートがあります。
東ゲートはイベント以外は締まっていることが多く、メインはこの南ゲートと北ゲートです。
営業時間と料金
モビリティリゾートもてぎは、季節や曜日、イベントによって営業時間が異なります。
訪れる際は、事前にこちらのモビリティリゾートもてぎのサイトで営業時間をご確認ください。
月 | オープン | クローズ |
4月 | 9時30分 ~ 10時00分 | 17時00分 ~ 18時00分 |
5月 | 9時30分 ~ 10時00分 | 17時00分 ~ 18時00分 |
6月 | 9時30分 ~ 10時00分 | 17時00分 ~ 17時30分 |
7月 | 9時30分 ~ 10時00分 | 17時00分 ~ 18時00分 |
8月 | 9時30分 ~ 10時00分 | 17時00分 ~ 19時00分 |
9月 | 9時30分 ~ 10時00分 | 17時00分 ~ 17時30分 |
10月 | 9時30分 ~ 10時00分 | 16時30分 ~ 17時00分 |
11月 | 9時30分 ~ 10時00分 | 16時00分 ~ 16時30分 |
12月 | 10時00分 | 16時00分 |
1月 | 10時00分 | 16時00分 |
2月 | 10時00分 | 16時00分 ~ 17時00分 |
3月 | 9時30分 ~ 10時00分 | 17時00分 ~ 17時30分 |
※営業時間は予告なく変更になる場合があります。
料金については、入場料金と駐車料金、アトラクションで遊ぶ場合は、パスポート料金もしくはアトラクションチケットの料金があります。
入場料 | 大人(中学生以上) | 小学生 | 幼児(3歳から) |
1,800円 | 900円 | ||
駐車料 | 4輪 | 2輪 | バス (大型 ⋅ 中型 ⋅ マイクロ) |
1,000円 | 500円 | 1,500円 | |
パーク 1day パスポート |
大人(中学生以上) | 小学生 | 幼児(3歳から) |
3,200円 | 1,800円 | ||
アトラクション チケット |
1枚 | ||
100円 | |||
【前売券】 パークパスポートセット |
大人(中学生以上) | 小学生 | 幼児(3歳から) |
4,900円 | 4,000円 | 2,600円 |
※料金は、2023年7月現在のものです
※Honda Cカード、Honda DREAMオーナーズカードをお持ちの方は入場料が100円割引になります
※モビリティリゾートもてぎに宿泊する方は入場料・駐車料が無料になります
以下のバナーから前売券を購入することができます。
【広告】モビリティリゾートもてぎ パークパスポートセット(入場+1日対象アトラクション乗り放題)
前売券を利用することでお得にモビリティリゾートもてぎを満喫することができます。
モビリティリゾートもてぎへの行き方
モビリティリゾートもてぎへの行き方については、
こちらの記事に書いています。
関東方面からのルートですが、電車や車などのパターンで紹介しています。
おすすめのルートも紹介していますので確認してみてください。
日本でも珍しい もてぎサーキットの特徴
モビリティリゾートもてぎ(略称:もてぎ)のサーキットは、
オーバルとよばれる楕円形のコースと一般的なロードコース、
2種類のサーキットが併設されている珍しいサーキットです。
日本でも、オーバルコースがあるのは、ここもてぎのみ。
オーバルコースでのレースといればアメリカンモータースポーツであるインティが有名。
2011年までもてぎでもインディが開催されていました。
現在は、残念ながら開催されていませんが、
本格的なオーバルコースを間近で見たり、時には歩いてみることができるのも
もてぎの大きな特徴であり魅力です。
コース全体は、このようなレイアウトになっています。
画像出典:コースガイド|モビリティリゾートもてぎ
赤いラインのコースがオーバルコース、緑のラインのコースがロードコースです。
他にも青いエリアで北と南にコースがあります。
サーキットの概要は、このとおり。
サーキット名 | モビリティリゾートもてぎ(旧:ツインリンクもてぎ) |
---|---|
設立年 | 1997年8月 |
収容人数 | 98,122席 |
FIAのグレード | グレード2 |
コースの種類 | オーバルコース・ロードコース・北ショートコース・南コース・マルチコース |
主なモータースポーツイベント | Moto GP・スーパーGT・スーパーフォーミュラ・MFJ全日本ロードレース選手権・JOY耐・FIMトライアル世界選手権など |
備考 | 2022年3月より「ツインリンクもてぎ」から「モビリティリゾートもてぎ」へ名称を変更 |
FIA公認のサーキットとしては、F1を開催することができるグレード1に続く
グレード2のサーキットになります。
もてぎ以外では、岡山国際サーキットやスポーツランドSUGOなどが同じグレードです。
オーバルコースの特徴(魅力)
主なコースの一つであるオーバルコースは、
4つのターンからなる楕円形のコース。
もてぎは、日本国内で初のオーバルコースであり、
インディカーやNASCARなどのアメリカンモータースポーツが開催されました。
このオーバルコース最大の魅力が、ロードコースにはない、
レースしているマシンをスタートからゴールまで観ることができることです。
実際にサーキットへレースを観に行くと、通常のロードコースでは、
意外にも現在の順位やレース展開がわからないものです。
しかし、オーバルコースであれば走っている姿を全て観ることができるので
レース展開を把握しやすいのです。
画像出典:インディジャパン300mileのサイトより
コースレイアウトは、アメリカのイリノイ州にあるゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイを参考に造られたと言われています。
中型のオーバルコースでバンク角もそれほどきつくないことから、オーバルコースでは珍しくシフトダウンが必要なコースになっています。
コース名 | オーバルコース |
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全長 | 2.4 km (1.5 mile) |
コーナー数 | 4 |
周回方向 | 反時計回り |
最大高低差 | 3m |
最大直線長 | 600 m |
最大バンク角 | 10 度 |
コースレコード | 0’25.463(ジル・ド・フェラン、1999年インディジャパン300) |
下の写真は、2006年のインディジャパンでメインストレートに位置するピットの様子です。
ロードコースの特徴(魅力)
もてぎのロードコースは、直線と中低速コーナーを結んだ
ストップ・アンド・ゴーのレイアウトをしているテクニカルサーキットです。
画像出典:YAMAHAのMotoGPのサイトより
オーバルコースの下を抜けていくように2ヵ所の立体交差があり、
最初の1コーナーから5コーナーまでは、
オーバルコースの内側を通るインフィールドセクションとなっており、
勾配もほとんどなく平坦な区間です。
5コーナーから最初の立体交差を抜けると、
130RやS字と上りながら中速セクションとなります。
そして、10コーナーのヘアピンカーブを抜けると
コース最長のダウンヒルストレート(762 m)となり、
一気に駆け下りて、このコースの最大のオーバーテイクポイントである
90°コーナーへと進入します。
コース名 | ロードコース |
---|---|
全長 | 4.8 km |
コーナー数 | 14 (右8、左6) |
周回方向 | 時計回り |
最大高低差 | 30.4 m |
最大直線長 | 762 m |
コースレコード | 1’29.757(野尻智紀、2021年スーパーフォーミュラ) |
下の写真は、2010年のスーパーGTでダウンヒルストレートを駆け下りて、最大のオーバーテイクポイントである90°コーナーに向かっていくところ。
ここがもてぎのロードコースの最大の魅力です。
ダウンヒルストレートをレーシングマシンが駆け下りていくスピード感と、
そこから一気に90°コーナーに向けて減速していくブレーキングの迫力と、緊張感あるオーバーテイク!
観客席からコースまでの距離も短いので、手に汗握るバトルを目の前で観ることができのが、もてぎロードコースでの最大の魅力になります。
サーキットだけではない!もてぎの魅力
実は、モビリティリゾートもてぎには、サーキットだけでなく、
その他にも魅力のある施設がたくさんあります。
バイクと自動車の博物館(ホンダコレクションホール)
モビリティリゾートもてぎには、バイクと自動車の博物館があります。
それがホンダコレクションホールです。
ホンダこと本田技研工業がこれまで開発してきた、
バイク(二輪車)と自動車(四輪車)が市販車とレース車で約300台が展示されています。
ここは、是非、訪れたら見てもらいたいところです。
その理由は、展示されている車両一つひとつが、とにかく輝いているのです。
なんか機械なんですが、生きている感じがする。
それが、ホンダコレクションホールの他とは違うところです。
それもそのはずで、今でもこの展示されている車両は、
実際に入らせることができます。
時には、エンジンを始動し、試運転もしているのです。
メンテナンスが行き届き、生きたマシンが見れる博物館は、なかなかありません。
3階建ての建物は、北棟と南棟に分かれています。
こちらが1階のエントランスです。
ここには「夢」と書かれているように
ホンダの夢と挑戦の軌跡をたどることができます。
2階は、市販車ゾーンです。
北棟に四輪の市販車が展示されています。
南棟には、二輪の市販車です。
市販車の進化を見ることができます。
3階は、北棟に四輪のレース車両が展示されています。
F1マシンやインディカー、GTマシンなど、どれもかっこいいマシンだらけです。
南棟には、二輪のレース車両です。
ホンダが初めて世界のレースに挑戦したマン島TTレースの車両も展示されています。
ホンダコレクションホール、是非お立ち寄りください。
アトラクション(6種類のアトラクションと11種類の乗り物)
子供が楽しめるアトラクションもモビリティリゾートもてぎには、いっぱいあります。
こちらがモビリティリゾートもてぎパークの入口です。
まずは、体験型のアトラクションから紹介します。
巨大アスレチックのDOKIDOKI
この中には巨大な昆虫や植物がいっぱい。
39箇所ものアスレチックがあります。
巨大迷路のITADAKI
こちらも自分が昆虫の世界に迷い込んだかのような世界観。
迷路の中にはいろんな仕掛けがあって、14箇所のスタンプを集めて頂上を目指します。
室内の巨大ネットの森 SUMIKA
雨の日でも安心の室内アスレチック。音や光の仕掛けがいっぱいあります。
メガジップラインつばさ
まるで鳥になったように森からサーキットへと高低差約20メートルを駆け下ります。
もてぎのサーキットを上空から見るのは、すがすがしい気持ちです。
続いて乗り物を紹介します。全部で11種類もあるんです。
大人も楽しめるレーシングカート
身長140cm以上が対象ですが、本格的なレーシングカートを乗ることができます。
見るのと乗るのとでは、まるで別世界。ぜひ、乗ってみて体験してほしい。
オフロードアドベンチャーのDEKOBOKO
道なき道を駆け抜ける。凸凹振動がおもしろいバギー型の乗り物です。
二輪もあるモトツーリング
もてぎの乗り物は四輪だけではない、子どもでも二輪でツーリングの楽しさが味わえます。
小さいお子さんも楽しめるぶんぶんスクーター
小さなお子さんでもお姉さんの掛け声と一緒にコースを楽しく走ることができます。
子供も大人も一緒に乗れるワイルドレーサー
家族みんなで一緒に楽しむことができる乗り物です。
今回は全て紹介することができていませんが、アトラクションや乗り物が豊富なのも、もてぎの特徴になります。
サーキットで泊まれる宿泊施設(ホテルとキャンプ場)
モビリティリゾートもてぎでは、なんとサーキットで宿泊することもできます。
朝一に、誰もいないサーキットを眺めることもできるのです。
宿泊施設は、ホテルとキャンプの2パターンあり、
アトラクションが1日楽しめるパスポート付きプランもあります。
モビリティリゾートもてぎホテル
レーシングコースが一望できる丘の上にあるホテルです。
サーキットが見える側の部屋と見えない側の部屋に分かれていて、若干料金が違います。
朝食と夕食は、ビュッフェスタイルです。
こちら(楽天トラベル)から予約することができます。
このように夜のサーキットを見ることもできたり、
日の出前のサーキットも見ることができます。
いつも泊まると修学旅行の時のようにワクワクしてしまって、日の出よりも前に目が覚めてしまいます。
私は、これまで何度か宿泊したことがあり、元旦にも泊まったことがあります。
元旦には、餅つきなどのイベントもホテルでやっていました。
森と星空のキャンプヴィレッジ
こちらはキャンプ場になっていまして、
もてぎの大自然と星空の下でグランピングを楽しむことができます。
画像出典:モビリティリゾートもてぎのホームページより
私は、まだキャンプヴィレッジで泊まったことがありませんが、
BBQも楽しめて星空も一望できるので、一度泊まってみたいと思っています。
予約は、こちらのモビリティリゾートもてぎのサイトからできます。
モビリティリゾートもてぎのメリットとデメリット
モビリティリゾートもてぎにもメリットとデメリットが存在します。
それぞれ紹介したいと思います。
モビリティリゾートもてぎのメリット3選
・ オーバルコースとロードコースが一度に観れる
・ イベントが豊富で1年中楽しめる
・ レースがなくても大人から子供まで1日中楽しむことができる
モビリティリゾートもてぎの最大の特徴は、
1つ目の日本で唯一のオーバルコースが見れることと、
さらにロードコースも見れるところです。
一度訪れてしまえば、2つの国際基準のサーキットを見ることができるのです。
以前は、インディレースも開催されていたため、レースもオーバルコースのレースとロードコースのレースの特性が違うレースを観ることができました。
現在、オーバルコースでのレースは開催されていないものの改修も終わり、将来の可能性があるサーキットでもあります。
2つ目は、二輪や四輪のレースだけでなく、花火大会や気球が飛んだり、自然豊かな森で遊んだり、博物館に展示されている歴代のレースマシンの音を聞くことができるなど、いろんなイベントが開催されているのも特徴です。
最後の3つ目は、イベントがなくても大人にとっては、ホンダコレクションホールの博物館で歴代の数々のマシンを見ることができ、子どもにとってはアスレチックや乗り物などのアトラクションが豊富なので、1日中飽きることなく遊ぶことができます。
遊園地感覚で訪れることができるサーキットです。
モビリティリゾートもてぎのデメリット3選
・ 公共交通機関を使って行きにくい
・ 食事を取れる場所が限られている
・ モビリティリゾートもてぎホテルでサーキットが観れない部屋がある
1つ目は、モビリティリゾートもてぎが山の中にあるので、近くに駅もなく、バスの本数も少ないので、公共交通機関で行くのには向いていません。
車で行くことが前提のサーキットになっています。
2つ目は、食事処です。サーキット内では、豊富ではないと感じます。
もちろんレースイベントの時は屋台もでるので困ることはありませんが、レースがないときは食べれるところやメニューも限られてしまいます。
サーキット周辺も食事ができるところは、本当に限られてしまいます。
3つ目は、モビリティリゾートもてぎホテルでサーキットが見れない部屋があることです。
もちろんそのことがわかって予約して宿泊していることはわかりますし、
サーキットで泊まっていること自体が特別でもあるのですが、
それでもせっかくサーキットに泊まっているのだから、
全部屋サーキットが見れると良かったと思ってしまいます。
それは、グランピングのエリアも同様でテントから星空は見えてもサーキットは見えないのがすこし残念です。
最後のまとめ
今回からはじまったサーキット紹介の第一弾は、
私が最も通っているサーキットである
「モビリティリゾートもてぎ」について紹介してみました。
まだまだ、行き方やグルメなど、伝えきれていない情報もあるので、
更新して、皆さんがもてぎへ訪れるときのすこしでもお役に立てればと思っています。
とにかくもてぎは、レースだけでなく、様々なイベントが開催されているのが特徴的です。
二輪や四輪といったホンダがこれまで製作してきた
夢や情熱が注がれているマシンのイベントだけでなく、
大自然にあるという特徴を生かし、森に住む生き物や生態系などを学ぶこともやっています。
サーキットはレースを観に行くところ
だけではなく、レースやサーキットに関わる様々なことを
楽しむことができる場所。
それがモビリティリゾートもてぎの魅力だと思います。
是非、皆さん、観光がてらモビリティリゾートもてぎを訪れてみてはいかがでしょうか。
ひでまるこブログでは、これまでF1観戦のお役立ち情報を中心に情報を発信してきました。
3年ぶりに開催された2022年F1グランプリは、かなり盛り上がりました。
今後もF1を盛り上げたいと思っていますので、以下のF1チケットや観戦情報もチェックしてみてください。