F1

【2023年】サウジアラビアGP総括!見どころ5選を振り返る

こんにちは。ひでまるこです。

開幕戦バーレーンGPが終わり、

2023年のF1勢力図もやっと見えてきました。

テストでも速さを見せていたチームが上位に来ているものの、

ロングランの決勝レースでは、驚きもあり、

開幕戦からとても楽しめるレース展開でした。

今日は、そのバーレーンGPについて、

開催前に投稿した見どころ5選とあわせながら振り返ってみたいと思います。

サウジアラビアGP予選と決勝の順位

サウジアラビアGPの予選と決勝の順位をまとめました。

2023年 サウジアラビアGP予選リザルト

予選トップタイムをマークしたのは、レッドブルのペレス選手。

ここジェッダ市街地コースでは、2年連続のポールポジション獲得です。

市街地コースに強いと言われているペレス選手の強みが今年も発揮されました。

あれ?と思った方。そうなんです。開幕戦のバーレーンGPで圧倒的な強さを見せたレッドブルのフェスルタッペン選手が、予選15番手のタイムでQ2敗退。

ドライブシャフトのトラブルに見舞われ、Q2でアタックすることができませんでした。日本限定で原因は、おそらくTARO NOTEが影響していると思われます。えぐいでぇ~~~。

2番手には、今年もマシントラブルの影響を受けているフェラーリのルクレール選手が、0.155秒差で入ってきました。しかし、コントロールエレクトロニクス(CE)の交換規定数を超えてしまったため、ペナルティで10グリッド降格の12番手スタートとなります。

チームメイトのサインツ選手にはトラブルが出ておらず、いつも速さを見せてくれるルクレール選手ですが、ここは流れが来るの待つしかありません。

3番手には、ここでも速さを見せてくれたアストンマーティンのアロンソ選手が入ってきました。ルクレール選手のペナルティにより、フロントローからのスタートです!

さらにフェスルタッペン選手がトラブルによって下位にいるため、ペレス選手との一騎打ちになりそう。ペレス選手も市街地コースを得意としているので、決勝はこの二人の戦いから目が離せません。

アルピーヌも7番手にオコン選手、10番手にガスリー選手と、中団勢上位と言われているその実力を見せてきました。

そして、高い順応性を見せてQ3進出を果たし驚かせたのが、マクラーレンのピアストリ選手!9番手タイムをマークし、苦戦しているマクラーレンで速さを見せてくれました。

角田選手は、FPから苦戦していて0.01秒差でQ1敗退の16番手。チームメイトのデ・フリース選手は18番手なので上回っていますが、マシンの競争力といった面で厳しそうです。

デ・フリース選手のマシンには、FP3でPUのトラブルが分かり交換していることもあり、信頼性の面で問題が広がらないか懸念されるところです。

2023年 サウジアラビアGP決勝リザルト

天気 晴れ
気温 26℃
路面温度 31℃

決勝の結果は、ポール・トゥ・ウィンを獲得したレッドブルのペレス選手が1位を獲得!

2位もレッドブルのフェスルタッペン選手が15番手スタートから怒涛の追い抜きで、レッドブルのワン・ツーフィニッシュとなりました。

3位は、ペナルティなどいろいろなことが起きましたが、その速さは本物だったアストンマーティンのアロンソ選手が連続で表彰台を獲得。

角田選手は、2戦連続でポイントまであと少しの11位。チームメイトのデ・フリース選手(14位)を上回りました。

リタイヤとなったのは、ウィリアムズのアルボン選手とアストンマーティンのストロール選手でした。

ドライバー・オブ・ザ・デイ

サウジアラビアGPのドライバー・オブ・ザ・デイは、この人!

予選15番手から途中セーフティーカーが出た影響を受けたものの、終わってみれば2位フィニッシュと怒涛のオーバーテイクを見せてくれました。

ファステストタイムも獲得し、ポイントでもリードを維持しています。

ポイントランキング

第2戦サウジアラビアGP終了時点のポイントランキングです。

2023年 第2戦終了時のドライバーズランキング

トップチェッカーのペレス選手が25ポイントを獲得し、10位ハースのマグヌッセン選手までがポイント獲得でした。

トップのフェスルタッペン選手と2位のペレス選手との差は、わずか1ポイント。最高レッドブルの中でチャンピオン争いが繰り広げられる予感。

2023年 第2戦終了時のコンストラクターズランキング

コンストラクターズランキングでは、レッドブルが2戦連続のワンツーフィニッシュで大量ポイント(87ポイント)を獲得。

2位にアストンマーティンが続くものの、ストロース選手がリタイヤでノーポイントに終わったため、3位メルセデスのダブル入賞で同ポイントとなっています。

サウジアラビアGP決勝を5つのポイントで振り返る

サウジアラビアGP決勝のレースを5つのポイントで振り返ってみたいと思います。

① ストリートマイスターのペレス選手

ドライブシャフトのトラブルでまさかのQ2敗退となったフェスルタッペン選手。

チームメイトのペレス選手が、そのダメージを最小限に抑えてくれるのか注目が集まっていましたが、予選トップタイムをマークし、まずは決勝に向けて最善のポジションを確保すると、決勝もスタートこそアロンソ選手に前を行かれたものの、その後、トップの座を奪え返し、2位以下を大きく突き放すペースを見せてくれました。

途中、セーフティーカーが入り、後半の2番手まで来たのは、チームメイトのフェスルタッペン選手。チームからの指示で1分33秒台で走っていたものの、1分32秒台のタイムで差を縮めてこようとするフェスルタッペン選手に対して、冷静にチームとやり取りをしながらペースを調整し、まさにストリートマイスターの名にふさわしい完璧な走りを見せていました。

優勝は昨年のモナコGP以来、ポール・トゥ・ウィンはペレス選手の自身初になります。

② アロンソ選手とラッセル選手の5秒の戦い

予選3番手、決勝2番手のフロントローからスタートとなったアストンマーティンのアロンソ選手。

スタート直後は、トップスタートのペレス選手の前に出たものの、4周目に抜き返されてしまい、さらにスタートポジションの位置がズレていたことで5秒ペナルティとなったアロンソ選手。

しかし、当の本人は至って冷静。

セーフティーカー明けにフェスルタッペン選手に迫られるも、あまりのペースの違いから、そこは冷静に判断し、あくまでも戦うのは4番手のラッセル選手に標準を定め、ラッセル選手との差を5秒以上広げてのフィニッシュ。

5秒のラッセル選手とアロンソ選手の攻防は、現在のリソースで出来ることを全て出し切ったアロンソ選手に軍配があがったのです。

③ 角田選手の粘りの走り

アルファタウリの角田選手もセーフティーカー後のレース後半には、ハースのマグヌッセン選手と激しい10位争い。

10位のポジションを走っていた角田選手ですが、残り4周となる46周目に1コーナーでハースのマグヌッセン選手にオーバーテイクされていまい、2戦連続の11位フィニッシュとなってしまいました。

この結果だけをみれば、角田選手はポジションを死守できず評価されないように思えますが、実際はAT04というハースよりも遅いといわれているマシンで、10周にもわたりマグヌッセン選手を抑えた粘り強い走りが評価されています。

もちろんそれだけではなく、毎ラップ、タイムを更新しているレースペースもすごかった!マシンの戦闘力に課題があっても、最大限引き出している証拠です。

④ 15番手からオーバーテイクショー

マシントラブルにより予選15番手となったフェスルタッペン選手。

終わってみれば2位フィニッシュと、レッドブルにとって最高の結果となりました。

決勝レース中にもフェスルタッペン選手はマシンに違和感を感じていたようですが、そんなことが見られないくらいの他チームと比べて圧倒的なペースでオーバーテイクショーが見ることができました。

驚いたのは、ストレートの圧倒的な速さ!

これには、レッドブルのマシンがエネルギーマネジメントに優れているのではと言われています。予選のときに見られていたアタックラップの最初と最後でホームストレートの通過スピードが変わらないのがレッドブル。他のチームは、アタックラップ終りのときに速度が5km/h以上落ちているのです。

レッドブルの圧倒的な速さの秘密は、そんなところにもあるのかもしれません。

⑤ アルピーヌが中団トップの速さを見せる

開幕前のテストでは、その実力が闇に包まれていたアルピーヌ。

開幕からの2戦で、その競争力が中団トップであることがわかってきました。

オコン選手が8位、ガスリー選手が9位とダブルポイントを獲得。

ただしフェラーリやメルセデス、アストンマーティンのような競争力がないのも証明された瞬間でもあります。

ルノーワークスとして、もっと上位陣を戦ってほしいですが、今シーズンもこのポジションが継続しそうな予感です。

サウジアラビアGPの見どころ5選を振り返る

サウジアラビアGP決勝のレースについて、事前に見どころとしてあげていた5つのポイントで振り返ってみたいと思います。

【アストン2戦連続の表彰台なるか】2023 F1サウジアラビアGPの見どころ5選本ページはアフィリエイト広告を利用しています こんにちは。ひでまるこです。 開幕戦のバーレーンGPが終わり、 レッドブ...

1.フェラーリとメルセデスは対抗できるのか!?

第2戦のサウジアラビアGPの舞台となるジェッダ市街地コースは、

開幕戦のバーレーンと違いタイヤに優しいサーキット。

タイヤのデグラデーションに苦しんでいたフェラーリとメルセデスが、

レッドブルにどこまで迫れるかが注目ポイントでしたが、

結果は迫れないことがわかりました。その差は1秒以上。

2023年のレッドブルRB19の速さは群を抜いていることが証明されてしまいました。

そして、レッドブルだけでなくロングランでは、

アストンマーティンにも迫ることができずワークス勢が苦戦を強いられるシーズンとなりそうです。

特にフェラーリのロングランペースは深刻で、第2スティントでハードに履き替えてからペースが上がらず苦しんでいました。

メルセデスは、4位にラッセル選手、5位にハミルトン選手とアストンマーティンに続く順位となり、特にハミルトン選手は、第1スティントはハードタイヤスタートでスタートし、18周目にミディアムに交換し、最後の50周まで走り抜いていました。

バーレーンではタイヤの摩耗に苦しんでいましたが、今回はタイヤをコントロールできていたようです。

フェラーリとメルセデスがレッドブルに迫るのではなく、まずはアストンマーティンに迫れるかが注目となりそうです。

2.アストンマーティンは連続表彰台となるか!?

開幕戦で彗星のごとく表彰台を獲得したアストンマーティンの速さは、果たして本物なのか!?

第2戦サウジアラビアGPでも、その速さは間違いないことが証明されました。

アロンソ選手が2連続の3位で表彰台を獲得。

さらに驚くべきはワークスであるフェラーリやメルセデスを上回り、レッドブルに続く競争力を持つチームであることがわかりました。

最年長の現役F1ドライバーであるアロンソ選手は、どこか楽し気に見え、スタートからいきなりポジション違反による5秒ペナルティが科されたものの、取り乱すかと思いきや至って冷静。

「OK!後続に5秒以上の差をつければいいね」

有言実行で4位ラッセル選手との差を5秒以上に広げてゴールしました。

その後、5秒ペナルティが適切に消化されていなかったとされ10秒ペナルティになったものの、なんやかんやで10秒ペナルティが取り消され、元の5秒ペナルティに戻り、正式に3位表彰台の獲得となっています。

しかし、その結果よりも重要なのは、今のアストンマーティンは、レースをコントロールできるだけのマシンとドライバーを有しているということ。

あのアロンソ選手が余裕をもって判断し、それを実行できるくらいAMR23のマシンは戦闘力があることになります。

セカンドポジションを確立したアストンマーティンが、シーズン通してそのポジションを維持できるのか注目ポイントになりそうです。

今回、アロンソ選手は記念すべき100回目のポディウム(表彰台)となりましたが、その記録が今シーズンどこまで伸ばせるのかも気になるところですね。

3.マックスとチェコのバトルは見れるのか!?

サウジアラビアGPのマックスとチェコのバトルは、順位ではなく、最速ラップ対決となりました。

予選でドライブシャフトのトラブルによりQ2敗退となったフェスルタッペン選手。

※TAEO NOTE えぐいでぇ~~~

この時点で予選15番手であり、予選トップがペレス選手であったため、勝負はついていました。

しかし、決勝はこれで終わりではなく、セーフティーカーが出たことで一気にフェスルタッペン選手とペレス選手の差が縮まり、ペレス選手がトップを死守すべく、そこからは最速ラップタイム(ファステスト)合戦勃発!

お互いに最速ラップをたたき出し合いながら、最終ラップでフェスルタッペン選手がファステストを出し、1ポイントを獲得して、ポイントリーダーの座を守りました。

チームとしては、そんなに最速ラップバトルせずとも、無理しないでダブル表彰台・ポイントを確実に獲得してくれぇ~と思っていたかもしれませんが、そこは常にレースで戦っているF1ドライバー、やっぱり負けたくないのだと思います。

第3戦オーストラリアGPでも、この2人に目が離せません。

4.角田選手の走り

角田選手は、ここサウジアラビアGPでも、とても素晴らしいバトルを見せてくれました。

結果をみれば2戦連続の11位と、ポイント獲得まであと一歩に届かず、悔しい結果となってしまいましたが、そのポイント獲得以上にファンとしては限界ギリギリのパフォーマンスを見せてくれたことに嬉しい気持ちもあります。

今シーズンの角田選手に大切なことは、

① マシンのポテンシャル以上の走り(速さ)を見せること
② 常にチームメイトを上回るタイムと前でゴールすること
③ 1ポイントでも多くポイントを獲得すること

開幕から2戦ではありますが、①と②ができているのです。

今年のアルファタウリマシンAT04は、今のことろ決して速くはないとの評判になっています。

サウジアラビアでもハースのマグヌッセン選手と再三のバトルを繰り返していましたが、ホームストレートでDRSで抜いたにも関わらず、その後、再びDRSなしのマグヌッセン選手に抜き返されています。

次戦のオーストラリアでは、アップデートのパーツが投入される予定となっているので、まずはそこでパフォーマンスアップを期待すると同時に、角田選手の今年の走りは本当に注目となります。

5.ウィリアムズのパフォーマンス

開幕戦のバーレーンGPでは、前評判以上のパフォーマンスを見せて、アルボン選手がポイント獲得するなど、ダークホース的な存在になるのか注目されたウィリアムズ。

チームメイトであるサージェント選手も開幕戦12位でフィニッシュとなり、パワーランキングにも入っていました。

平均速度が2番目に早い、このジェッダ市街地サーキットで直線番長であるウィリアムズが、いかなるパフォーマンスを見せてくれるのか注目が集まりましたが、結果は残念なものとなりました。

予選では、アルボン選手が17番手、サージェント選手がタイム取り消しでQ1敗退。

決勝でもアルボン選手がブレーキトラブルにより早々にリタイヤし、サージェント選手も16位と結果がふるいませんでした。

今年もウィリアムズが最下位を目指すことになるのか?

まだ結論を出すのは早いですよね。間違いなくFW45のパフォーマンスは上がっているので、名門チーム復活を多くのファンが望んでいる中で注目のシーズンになりそうです。

最後のまとめ

特製の大きく違う2戦が終わり、

とにかくレッドブルの速さが群を抜いていることがわかりました。

トライバーズランキングでは、まだ2戦ではあるもののトップのフェスルタッペン選手と2位のペレス選手との差は、わずか1ポイント。

他のチームが太刀打ちできない以上、毎戦2人のドライバーやお互いの行動に注目が集まります。

以前、レッドブルの代表を務めているクリスチャン・ホーナーさんがフェスルタッペン選手について、勝利への意志の強さが人一倍強いことを語っていました。

それは、同じくワールドチャンピオンを獲得したセバスチャン・ベッテルさんもアプローチの仕方は違えど同じだったといいます。

チャンピオンを獲得するには、勝利に対する意志の強さが重要なのかもしれません。

その面でペレス選手の意志の強さは、まだ見えていない部分もあると思います。

ペレス選手が勝利への執念を見せたとき、レッドブルが本当の意味でF1チームとして素晴らしいチームになるのかもしれません。

今シーズンは2021年のような接戦の面白さがなく物足りないと感じている方もいるかもしれませんが、レッドブルのドライバー同士のチャンピオン争いや、勝負の年である角田選手のパフォーマンスなど、注目ポイントはたくさんありますので、今後も見ていておもしろくなるような情報を発信したいと思います。

F1は、主にフジテレビNEXTとDAZN(ダゾーン)で視聴することができます。

タイプ別の視聴方法を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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